2025/10/11
今回は、玄関の鍵が回らなくなったというご相談を受け、現場対応を行った事例をご紹介します。 ご連絡をいただいたのは前日の夜遅く。 玄関の上側の鍵が急に回らなくなったとのことで、下側の鍵は以前ディンプルキーに交換済みで問題なく使用できているとのことでした。 防犯面ではひとまず安心とのことで、翌日に現場訪問の約束をさせていただきました。 現地に到着後、まずは不具合のある上側の鍵を確認。 使用されていたのはGOAL社製のガードロック付き錠前でした。 一見すると鍵の故障のように思えますが、実際には“鍵”ではなく、動かされる側のケース(GK-F5 BS51)に不具合があることが判明しました。 このタイプのケースは、長年使用することで内部のアームが引っかかり、動作不良を起こすことがあります。 特に、チェーンの代わりに使われるアーム部分が解除できなくなる症状は、過去にも多くの事例が報告されています。 お客様が無理に鍵を回そうとせず、閉めることを控えていたのは非常に適切な判断でした。 無理な操作をすると、内部部品の破損や扉の開閉不能につながる可能性があるため、冷静な対応が功を奏した形です。 当方では、GOAL社GK-F5 BS51のケースを常時在庫しているため、すぐに交換作業を実施。 さらに、お客様より、せっかくなので鍵も交換してほしいとのご希望をいただきました。 下側の鍵はGOAL社のV18ディンプルキーが使用されており、上側も同じタイプにすると見分けがつきにくくなるため、今回はKABA Ace3258タイプにて交換対応。 見た目の違いも明確で、操作性も向上しました。 作業時間はケース交換と鍵交換を含めて約30分。 施工後、お客様にも実際に操作していただき、元の感覚に戻ったと笑顔で安心された様子でした。 鍵が回らない=鍵本体の故障とは限りません。 内部の錠ケースや構造部品に原因があることも多く、現場での的確な判断が求められます。 当方では、事前のヒアリングと現場確認を徹底し、最適な部品選定と迅速な施工を心がけております。 鍵の種類や構造に関するご質問にも丁寧にお答えいたしますので、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。 今後も、安心・安全な暮らしを支える鍵の専門業者として、誠実な対応を続けてまいります。