2026/04/21
本日は、夜遅くにご相談をいただいた会社倉庫の鍵が折れて抜けないという案件から一日が始まりました。
お客様は急いでおられましたが、夜間作業は安全面の観点から難しいため、もしお急ぎであれば他業者を探していただくようお伝えしました。
しかし翌朝、再度ご連絡があり、状況は依然として解決していないとのこと。
さらに詳しく伺うと、複数の業者に依頼したものの、すべて無理と断られたという深刻な状況でした。
昨夜はやむを得ず南京錠をかけて帰られたとのことです。
現場に到着し、まずはシリンダーの型式を確認。電話ではMIWA社U9と伺っていましたが、実際には BHシリンダー。
このBHシリンダーは、U9シリーズの中でも特に鍵折れ時の対応が難しい構造で、鍵を軸に回して外す特殊方式が採用されています。
一般的なU9とは内部構造が異なるため、通常の鍵抜き手順が通用しないケースが多く、業者が対応を避ける理由もここにあります。
さらに今回は ・複数の従業員が鍵を所持しているため交換NG ・破壊しての取り外しもNG という、作業方法が大きく制限される条件つき。
交換できない、壊せない、抜けないという三重苦の中で、最適な方法を選択する必要がありました。
まずは折れた鍵の根本が回るかどうかを慎重に確認。
しかし動きはなく不発。
次にツマミ側を外し、テールピースのネジも取り外しましたが、BH構造ではこの方法は意味を持ちません。
内部構造を理解しているからこそ、この方向では絶対に抜けないという判断ができます。
残された選択肢はただ一つ。 前から抜く。
真正面からのアプローチのみ。 ここからは精密作業です。
iNAHO社のU9専用鍵抜きツールを使用し、まずは極細ドリルで鍵の端を貫通。
専用ツールで挟み込みを試みましたが、折れた位置が悪く、保持ができず断念。
そこで最終手段として、折れた鍵の中心に穴を開け、極細の金属棒をねじ込み、慎重に力をかけて引き出す方法へ切り替えました。
数ミリ単位の力加減が求められる作業でしたが、根本がわずかに動いた瞬間を逃さず、丁寧に引き出すことに成功。
折れた鍵が姿を見せたときは、こちらも胸を撫で下ろしました。
その後、予備の鍵で動作確認を行うと、シリンダーは問題なくスムーズに回転。
交換も破壊も行わず、元の鍵をそのまま使える状態に戻すことができ、お客様にも大変喜んでいただきました。
BHシリンダーはU9シリーズの中でも最難関の部類に入ります。
しかし、構造を理解し、適切な工具と手順を選択すれば、交換せずに救出できるケースもあります。
どこも無理と言った案件でも、現場で向き合えば必ず道はある 本日はその言葉を改めて実感した一件でした。
鍵のトラブルは一つとして同じものはありません。
今後も安全・確実・誠実を第一に、最適な解決策をご提供してまいります。




お客様は急いでおられましたが、夜間作業は安全面の観点から難しいため、もしお急ぎであれば他業者を探していただくようお伝えしました。
しかし翌朝、再度ご連絡があり、状況は依然として解決していないとのこと。
さらに詳しく伺うと、複数の業者に依頼したものの、すべて無理と断られたという深刻な状況でした。
昨夜はやむを得ず南京錠をかけて帰られたとのことです。
現場に到着し、まずはシリンダーの型式を確認。電話ではMIWA社U9と伺っていましたが、実際には BHシリンダー。
このBHシリンダーは、U9シリーズの中でも特に鍵折れ時の対応が難しい構造で、鍵を軸に回して外す特殊方式が採用されています。
一般的なU9とは内部構造が異なるため、通常の鍵抜き手順が通用しないケースが多く、業者が対応を避ける理由もここにあります。
さらに今回は ・複数の従業員が鍵を所持しているため交換NG ・破壊しての取り外しもNG という、作業方法が大きく制限される条件つき。
交換できない、壊せない、抜けないという三重苦の中で、最適な方法を選択する必要がありました。
まずは折れた鍵の根本が回るかどうかを慎重に確認。
しかし動きはなく不発。
次にツマミ側を外し、テールピースのネジも取り外しましたが、BH構造ではこの方法は意味を持ちません。
内部構造を理解しているからこそ、この方向では絶対に抜けないという判断ができます。
残された選択肢はただ一つ。 前から抜く。
真正面からのアプローチのみ。 ここからは精密作業です。
iNAHO社のU9専用鍵抜きツールを使用し、まずは極細ドリルで鍵の端を貫通。
専用ツールで挟み込みを試みましたが、折れた位置が悪く、保持ができず断念。
そこで最終手段として、折れた鍵の中心に穴を開け、極細の金属棒をねじ込み、慎重に力をかけて引き出す方法へ切り替えました。
数ミリ単位の力加減が求められる作業でしたが、根本がわずかに動いた瞬間を逃さず、丁寧に引き出すことに成功。
折れた鍵が姿を見せたときは、こちらも胸を撫で下ろしました。
その後、予備の鍵で動作確認を行うと、シリンダーは問題なくスムーズに回転。
交換も破壊も行わず、元の鍵をそのまま使える状態に戻すことができ、お客様にも大変喜んでいただきました。
BHシリンダーはU9シリーズの中でも最難関の部類に入ります。
しかし、構造を理解し、適切な工具と手順を選択すれば、交換せずに救出できるケースもあります。
どこも無理と言った案件でも、現場で向き合えば必ず道はある 本日はその言葉を改めて実感した一件でした。
鍵のトラブルは一つとして同じものはありません。
今後も安全・確実・誠実を第一に、最適な解決策をご提供してまいります。