【廃盤錠前との戦い…!アルファNo.4660の壊れた鍵を救った日】

  • HOME
  • お知らせ
  • 【廃盤錠前との戦い…!アルファNo.4660の壊れた鍵を救った日】
 本日は、一昨日ご相談いただいたお客様の案件からスタートしました。
内容は、母の実家の鍵が空回りして開け閉めが不安定になっているという、明らかに故障した状態でのご依頼です。
鍵が正常に動かない状況は、防犯面だけでなく日常生活にも大きな不安を与えます。早急な対応が必要なケースでした。

お話を伺い、戸先側に取り付けられている錠前の写真を送っていただくと、アルファ社の No.4660 と判明。
この錠前は長年多くの住宅で使用されてきたものですが、現在は すでに廃盤。さらにサイズ違いの No.4600も廃盤 となっており、後継品も存在しません。
似た形状の錠前は他メーカーにもありますが、木製ドアに新たなネジ穴を開けると、元の穴にずれ込んでしまい固定が効かないリスクが高い という問題があります。
木部は一度ネジ穴ができると強度が落ちやすく、無理に別位置へ取り付けるとガタつきや破損につながることもあります。
さらにお客様からも昔からのドアに穴を増やしたくないとのご希望をいただきました。
そのため、まずは 同じ型番の錠前を探すところから作業がスタート しました。

■ 廃盤品の市場価格の現実とリスク
アルファNo.4660は、元々 2,500〜3,000円程度 の商品でした。
しかし廃盤後は市場在庫が減り、ネット上では価格が大きく高騰しています。
• 安いところで 7,500円 • 高いところでは 22,000円 完全に希少品価格となっており、安価に見えるサイトは信頼性が低く、個人情報や決済面でのリスクもあるため避けるべき状況でした。
最終的に、信頼できる販売元として Amazonで7,580円のNo.4600 を発見。
多少の加工が必要になる可能性をお客様へ丁寧に説明し、落札価格への上乗せや出張費を含めた見積もりをご承諾いただいたうえで手配しました。

■ いざ交換作業へ。
結果は…加工なしで適合 交換作業で気になっていたのは、No.4600のシリンダー径が4660より大きい点。
しかし実際に取り付けてみると、予想に反して 加工なしでピッタリ適合。
本体幅は少し広いものの、受け側の金具との位置関係も問題なく、スムーズに取り付けが完了しました。
動作確認でも引っかかりや異音はなく、鍵の回転も非常にスムーズ。
お客様にも大変喜んでいただけました。

■ 職人として大切にしている技術と気持ちへの配慮
作業としては、真ん中に新規で貫通穴を開けて別の錠前を取り付ける という方法が確実で早い場合もあります。
しかし今回は、
• 昔から使われてきたドアをできるだけ傷つけたくない
• 余計な穴を増やしたくない
• できる限り元の状態に近い形で直したい
というお客様の想いを最優先しました。

鍵の交換は単なる部品作業ではなく、その家の歴史や気持ちに寄り添う仕事 だと改めて感じた案件でした。

■ 同じ悩みを抱える方へ
アルファ社の No.4660・4600は完全廃盤 で、今後の復活予定もありません。
全国で同じ状況に困っている方は多く、ネット上には高額品や怪しい販売サイトも増えています。
廃盤品の交換は、 どの型番が適合するか 加工が必要か ドアの状態に合うか など、現場判断が非常に重要です。
無理にネットで購入する前に、ぜひ専門業者へご相談ください。
現場の状況に合わせて、最適な方法をご提案いたします。