2025/12/12

昨日お電話をいただいたお客様より、玄関の鍵が空回りして施錠できないとのご相談を受け、本日現場に伺いました。
到着すると、お客様がご自身で鍵周辺を触っておられる様子。
詳しくお話を伺うと、鍵が回らないので中がどうなっているのか気になり、自分で触ってみたとのことでした。

実際に確認してみると、玄関のシリンダー周りのカバーが外れており、錠前の座がグラグラと不安定な状態。
どうやらお客様が無理にカバーを外そうとした際に、座の固定が外れてしまったようです。
本来、こうしたカバーは専用の工具（ドライバーなど）を使用しないと外れない構造になっており、無理に外そうとすると破損や変形の原因になります。
お客様にもこの部分は工具がないと外れない構造ですと丁寧にご説明し、ご納得いただいたうえで作業を引き継ぎました。

今回のドアはヤマハ製で、鍵はアルファ社のギザ鍵タイプ。
シリンダーを慎重に取り外し、錠前全体を点検したところ、内部の錠ケースにある軸の差し込み部分が摩耗して丸く削れており、鍵を回しても引っかかりがなく、空回りしていたことが原因でした。
さらに確認を進めると、合鍵が多数作られていた形跡もあり、鍵の精度や防犯性にも不安が残る状態でした。
そこで、お客様に現状をご説明し、防犯性の高いディンプルキータイプへの交換をご提案。

今回は、ウエスト社製の#222チューブラー錠に交換することとなりました。
交換作業は約20分で完了し、スムーズに施錠・解錠ができるようになりました。
お客様もこれで安心して外出できますと、ほっとされたご様子でした。

なお、今回のような古い木製ドアの場合、錠前の座が専用設計になっていることが多く、新しい錠前に交換すると、取り付け跡や日焼けによる色の違いが見えることがあります。
こうした点は、作業前にしっかりとご説明し、ご了承をいただくことが非常に重要です。
事前説明を怠ると、後々のトラブルや誤解につながる可能性があります。

🔸鍵が空回りする、鍵が抜けにくい、回しにくいといった症状は、内部の摩耗や破損が進行しているサインです。
🔸無理に分解したり、市販の潤滑剤を使用したりすると、かえって状態を悪化させることがあります。
🔸異変を感じたら、まずは専門の鍵業者にご相談ください。
当店では、現場での状況確認から適切な修理・交換のご提案、作業前の丁寧な説明まで、安心してご依頼いただける対応を心がけております。
鍵のトラブルは突然起こるものですが、正しい知識と経験を持ったプロが対応することで、被害を最小限に抑えることが可能です。
鍵の不具合や防犯性の見直しをご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
鍵が回らない、鍵が空回りする、鍵が抜けないなど、どんな小さな違和感でも、早めの対応が大切です。

【玄関の鍵が空回りして施錠できない…現場で判明した意外な原因とは】